穏やかサンダー(静電気)
サンダー@ラム推奨 静電気、プレッシャー
穏やかHDベースで必要に応じBS調整
例.197(252)-x-106(4)-146(4)-150(212)-125(36)
羽休め/10万ボルト、放電、ボルトチェンジ(ボルチェンと他2種は両立あり)/@2
役割関係整理
- 役割対象(後出しから勝てそうあるいはクッションになれる)
ゲンガー、バシャーモ(非メガ両刀)、ボーマンダ(両刀、特殊)、ギルガルド(特殊)、耐久型(クレセポリ2等低火力で毒が刺さる相手)、スイクン(瞑想無)、水ロトム、ジャローダ、ルカリオ、ナットレイ、ハッサム、クレッフィ、トゲキッス、その他タイプ不利でない中火力以下特殊
(技構成次第ながら)これらに役割を持つことが期待できる。
- 偽役割対象(タイマンで勝てる可能性が高め)
ファイアロー、ゲッコウガ(ラム注意)、瞑想スイクン、リザードンY、マリルリ、ギャラドス
(技構成次第ながら)分がいい勝負が出来る。
- 被役割対象(相手が繰り出してくる)
ガブリアス、マンムー、ランドロス、リザードンX(メガ後)、ヒードラン(穏やか)、バンギラス、霊ボルトロス、ニンフィア、カバルドン、サザンドラ、サーナイト、ラティ(両)、ライコウ、ドサイドン、ヌメルゴン、ラッキー
- 崩せうる並び
ライボギャラナット、トノグドラナット
耐久種族値は若干高い程度だが電飛の優秀な耐性、羽休めという再生技、耐久に噛み合う特性(プレッシャーor静電気)を持つので耐久型に適性がありサイクルのパーツとして採用されることが多い。
総合力では悪戯心が強力な化身ボルトロスには及ばないか。サンダーの優位点は耐久種族値の高さと羽休めの存在から複数回繰り出しやすく相手によっては詰ましも狙えること、前述の耐久と炎技の威力の高さから鋼により強い点であろう。ある程度サイクルを回すことを考えるならばサンダー優位な場合があるだろう。ビジュアルではサンダーが圧勝
異常+羽での高い誤魔化し性能を持つ一方で起点回避が不得手。自身の火力向上手段が少なく、吠えるは覚えるが技スぺがなく、実質電磁波程度でしか妨害できない。
サイクル導入のポケモンながらステロに弱い点も玉に瑕である。被役割対象から逃げる際に撒かれるパターンも多く辛いところ。
レーティングで使用されているポケモンの種族が偏ってきているが個々のポケモンの型は多いことで対策が安定しないこと、また対面構築にも崩し(受けの突破)の要素も持つ型(悪巧みボルト、剣舞ガブ、グロパンガル、瞑想スイクン)も採用されていることからサイクルを回すこと自体が厳しくなっており、複数回サイクルを回さないのであればボルトロスの方が役割的に優れることもあってサンダーの減少に繋がっているのではないかと予想している。
穏やかサンダーは物理耐久も悪くなく耐性と併せて役割を持ちたい仮想敵もいるので繰り出しを重視したHBD@オボンといった型も有力(この型は静電気もより生きそう)だが、僕はこの型を使ったことがないので申し訳ないが割愛する。
技の選択が悩ましいが、パでサンダーに持たせたい役割(仮想敵)を意識して選べばよい。仮想敵遂行に必要な電磁波、毒々、熱風の優先順位が高いだろう。めざ氷も牽制になるので無しではないがオボン型のが合うと思う。めざ氷は厳選が…
アイテムは残飯やオボンもよいが、ラムが対ゲンガー鍵の安定性向上、耐久型ミラーでの毒解除、羽で受けている際の被追加効果の保険など用途が広く強力なので推奨したい。
特性静電気は接触に対し効果を発揮するため、仮想敵に特殊が多い穏やかとは相性が良くないと言われている。プレッシャーは受けながらPPを切らすこと(特にジャロとロトム)が現実的で穏やかとの相性がいいというのもプレッシャー優位の理由だろう。しかし性格穏やかでも静電気を採用する意味は決して薄くはない。
穏やかサンダーの特性を静電気で使う意味は大きく分けて2つ挙げられる。
1.相手からの型推測に伴うプレイングのミスリード
ご存じだと思うが表示特性の仕様の確認を今一度。
- サンダーが場に出た際に特性プレッシャーなら表示されるという仕様から相手はその時点で特性がどちらかを判断可能
- 場に出た際に発動する特性を持つポケモンが同時に出た場合、処理される順番はSが早い順(トリル中は逆)
静電気は物理受け型とアタッカー型での相性がいいので静電気個体を用意できれば採用され、その2つの型はめざ氷搭載率が高い。物理受けは仮想敵の関係で単純に接触攻撃を受けるケースが多く発動機会に恵まれる。アタッカー型は静電気本来の恩恵を受けられるだけでなく、上記の特性表示がないためCSに振っていたりスカーフを持っていることが察知されにくいといったメリットがあり奇襲の成功率を上げるために大いに役立つ。
このような事情があるため相手は静電気サンダーを見たらまず上記の型を疑うことが予想され、その結果穏やかサンダーがやや有利である特殊大火力(ラティサザンはプレッシャーでないと辛いか)、耐久型(上記2つの型はめざ氷の優先度が高く毒がないことが多め)を呼んだり、(スカーフ警戒で逃げる可能性も大いにあるが)対面からゲンガーゲッコウガリザYが突っ込んでくる可能性が高くなったり、被役割対象の地面(めざ氷4倍の物理型が多い)を呼びにくくなるなどといった穏やかサンダーにとってアドが稼げる状況になる可能性が考えられる。
何より意表が突ける
2.捨て時やその他ワンチャンス
サイクル導入のポケモンにとって役割を遂行した後に起点にならないように退場できるかどうかも重要な部分。上述のようにサンダーは起点回避が苦手で最悪の場合死に出しから積まれ全抜きを許す危険があるが、そのような場合に運次第だが静電気の麻痺で全抜きを阻止できる可能性がある。具体的にはグロパンガル、竜舞マンダ、ニトチャ竜舞リザX、(剣舞)加速バシャ、竜舞メガギャラといった接触エースが麻痺すれば食い止められる(ガルは不意があるので不完全だが動きにくくはなる)。もっともこれは最終手段であり裏にストッパーがいるのがベストであるのは間違いない。
役割的に静電気が役立つのは両刀バシャーモ、ボーマンダ、クレッフィに投げた時だけに近いが、実戦では役割対象でない相手と戦わざるを得ない可能性も高いので汎用性は重要。
化身ボルトロスとの相違点として確定麻痺ではないものの繰り出し際に麻痺させられるという点がある。即ち此方ターン消費無しで麻痺を撒ける可能性があるという意味で、ボルトロスでは次ターン電磁波選択時に逃げられる可能性があり麻痺をさせたい相手に電磁波を当てられないケースが生じる。ボルトロスはサンダーより耐久が低く何回も繰り出すことが難しいのでこの点ではサンダー優勢な状況がありうる。
穏やかでは活かしにくいが静電気は地面タイプにも有効であることは覚えておきたい。
役割が他に無く味方死に出しのための生け贄にする際に麻痺を引く可能性があるのも悪くない。
色々説明したがつまるところ特性単品の有用性が静電気>プレッシャーではあるということ。
運用概要
上記の役割対象に投げて流すといった点ではシンプル。
大火力物理や一致岩技でなければ即死することは少ないので対面性能も低くはなく初手出しにもある程度の対応力を見せる。ゲンガー、ゲッコウガ、キノガッサといった対面性能の塊相手にも不利にはなりにくい。リザードン(両)に対しても身代わりさえ張られなければ電磁波を通せる。ガルガブは勘弁。
非メガの電気枠としてクッション削り異常撒きという役割を担うことを基本として、場合によっては特定の相手の受け切りを目指すという感じ。起点回避が得意ではないので役割対象に削り異常撒きが完了した時点で切り捨てが必要な場合がある。
ガルーラ対面では不利なのと地面や高火力高特殊耐久の繰り出しに弱いのが大きな穴。受けにくいポケモンを呼び込んでしまうので起点にされやすいことも相まってサンダーからサイクルを壊される危険が付きまとう。強力な物理受けや襷スカーフ先制技によるストッパーが必要。
極めて高い厳選難易度であり任意の性格の高個体を出すのは難しいので、スクラップが余っている方及びどうしても図太い控えめ臆病が欲しい方でなければ検討の余地はあるかと思います。
Zapdos @ Lum Berry
Ability: Static / Pressure
EVs: 252 HP/ 4 Def/ 4 SpA/ 212 SpD/ 36 Spe
Calm Nature
- Roost
- Thunderbolt / Discharge / Volt Switch
- Heat Wave / Toxic / Thunder Wave /(Hidden Power Ice)
- 参考
へるぴん様のブログ 穏やかサンダー使用構築
発狂台パン反対派 第12回北大阪オフ使用構築 ゾンビサイクル
(無断リンクのため問題があれば恐れ入りますがご連絡ください。)
- 使用構築