おいうちアローラベトベトン【役割意識】
ベトベトン(アローラのすがた)@とつげきチョッキ、フィラのみ系、ラムのみ、くろいメガネ、ちからのハチマキ、たつじんのおび
どくしゅ/くいしんぼう
おいうち/どくづき、ダストシュート、はたきおとす、かみくだく、かげうち、だいばくはつ、ストーンエッジ、がんせきふうじ、れいとうパンチ、ほのおのパンチ、かわらわり、だいもんじ、かえんほうしゃ、クリアスモッグ、おきみやげ
意地または勇敢HADベース(後述)
役割関係整理
- 役割対象(後出しから勝てそう)
カプテテフ、ゲンガー、ポリゴン2、クレセリア、ジャローダ、ウツロイド、(ギルガルド)
- 偽役割対象(対面で勝てそう)
特殊フェアリー全般、ゲッコウガ、ウルガモス(これらに対して互いの型次第では後出し処理も十分可能)
- 被役割対象(相手が繰り出してくる)
地面全般、ボーマンダ、ギャラドス、クチート、ルカリオ、バンギラス
耐性や範囲補完が強力な複合である毒悪。以前のドラピオンの記事時点の期待通りHADが比較的高くエスパーゴースト(ゲンガー)や低火力特殊に後出しから負担をかけられフェアリーにも対面なら有利。
ボーマンダ入りにおいてはマンダの苦手な相手に刺さっているので十分に採用圏内と思う。
並びとしてはカプレヒレと並べると単純なタイプや数値での相性がいいだけでなくミストフィールドで鬼火催眠を防げベトンのゲンガー遂行を補佐できる(こちらの毒も接地には無効になるが)ので可能性を感じている。
現在の環境ではバンク解禁により遺伝経路が開けたことでおいうちを習得して刺さるエスパーゴーストに対してのサイクルカットを期待できる。
サイクルは読みやプレイングの負担と急所追加効果の被弾率及びその被害が大きい上にZや積み技の崩しと役割破壊により複数回サイクルを回すことが難しい環境。そんな中でサイクルカットによりサイクル数を減らせるのは重要と考える。
カプテテフはエスパーの大火力、フェアリーとの補完、アイテムやサブの選択肢の広さ、先制無効、並以上の耐久を誇りシングルレートトップメタであるが、アロベトンはそれに対して有数の耐性を持つことから後出しでの処理を狙うのが採用理由である。
おいうちは等倍なので完全に役割を持たせることは難しいが、テテフに対しての繰り出し際の被ダメージや行動からアイテムや配分を探りつつ削りを入れることで裏の(スカーフ持ちではない)テテフを上から叩けるポケモンと連携して処理を狙いたい。
おいうちを切る型は相手のテテフの裏に負担をかけて最終的にベトンを通す動きを狙うことになるのだが、ベトンは全抜きをするようなポケモンではなく隙を見せてしまう相手も少なくないのでテテフに直接圧力をかけて遂行成功率を高める、つまり並びを崩すというのがおいうち搭載の意義である。
またゲンガーに対しても高い耐性を持つのでこちらに対してもおいうちでの処理を担いたい。鬼火催眠滅び身代わりにより確実な遂行は難しいのは残念だがこちらが有利なことは間違いないし、ラム持ちの対ゲンガー重視の型にする選択肢もある。
ゲンガー狩りの役割を果たせるポケモンとして圧倒的数値を誇り砂で攻守の確定数を補えるバンギラスがいるが、気合玉への耐性やその他の偽役割対象が異なることから住み分けされていると考えられる。
配分の基本
Aは正直足りていないので可能な限り高めたいところ。
具体的にはA特化でも167-101メガゲンに対し成功おいうち9/16の中乱と若干の不安が残るので、よく使われている159-100に対しての乱数を下げない意味でも特化推奨。
残りは基本耐久で問題ない。役割対象が特殊に寄っているのでDに偏らせるのが有力だが、フィラ系持ちなら物理耐久も意識するのも視野。
SはラッキーやS下降60族を意識して20か28振る程度が限界。
ガルドに対しては耐性が有利でシャドーボールZのクッションに適するので抜かれ調整をしてもいいが一長一短という感じ。接触技での遂行は難しいので非接触のダストシュート岩技特殊炎を採用しキンシを躱す立ち回りも視野に入る。
アイテム
これを考慮して最終的な配分を決める。
- とつげきチョッキ、フィラ系きのみ
どちらでもカプテテフの眼鏡ムーンフォース2耐えを実現できる。
毒手での削りを期待でき瞬間大火力の特殊に強いチョッキか、A振りゲッコウガや怒りガデアロに強めかつきのみ使用前提なら耐久も純粋に高いフィラ系かはよく周りと相談したい。
これらを持つことで一致弱点を突かれず毒悪どちらかが通る特殊ポケモンには大方殴り勝てる。
1.@チョッキ 毒手
183(20)-172(252)-95-x-150(236)-70
C195アシレーヌ激流海神耐え
C205ウルガモス大文字Z(C+1)+ステロ11/16で耐え
2.@フィラ系 くいしんぼう
206(204)-172(252)-96(4)-x-126(44)-71(4)
A156ミミッキュじゃれZじゃれ影うちまで耐え
C211リザYオバヒ11/16で耐え
3.@フィラ系 くいしんぼう
180-172(252)-95-x-152(252)-71(4)
D振りで瞬間特殊耐久を意識
C211リザYオバヒ最高乱切り耐え
- ラムのみ
テテフよりゲンガーを厚く見たい場合に有力。
鬼火を繰り出し際に受けると火力を削がれおいうちで仕留められなくなるのでケア、催眠に対しても遂行成功率を高められる。
耐久水の熱湯にも気持ち強く、影打ちがあれば対面ガッサに勝てるようになる等といったオプションも見逃せない。
- くろいメガネ、ちからのハチマキ、たつじんのおび
上述の通り167-101メガゲンガーに対しておいうちで確定を取ることができないので火力を上げて確定数を補う。
べトンは毒悪範囲の一貫で攻めるポケモンなので、サブまで意識しない場合は帯より前者2種が勝るケースが多いと思われる。
起点回避技について
役割特化型のポケモンな上に環境が積み優勢なので遂行後の起点回避を意識する価値がある。味方との兼ね合いながら起点にされての全抜きが危惧される場合に大爆発、岩石封じ、クリアスモッグ、置き土産の何れかを構築に合わせて採用したい。
- 大爆発
裏のスカーフや先制技と合わせ起点回避になり強引な道連れや削りとしても機能。選出を外し役割がない場合でも行動できれば無理矢理削る動きができる。
起点回避技の中では身代わりに強いが火傷やノーマル耐性に弱い。
- 岩石封じ
S下降による起点回避を狙う。リザYガモスに対する対面処理にも用いることが可能なので役割が広がる。これらの瞬間大火力を耐える必要があるためチョッキ持ちでの採用が基本ではある。
相手の火力を削ぐことは出来ず身代わりにも強いとは言えない。
ランク補正を打ち消すという起点回避。特に襷持ち、ミミッキュ、バトンに対して刺さる。
鋼や身代わりに対してはなすすべがない。
- 置き土産
直接ランク補正を落とす起点回避技でこちらの裏の逆起点を狙える並びにするのも面白い。グロウパンチやニトロチャージといったダメージを与えつつランクを上げる技にも耐性がある。炎技を搭載しにくいこの型ではクチートルカリオハッサムに対して有効なのもポイント。
火傷にも強いが身代わりにはやはり無力。
余談
今回のベトンは役割特化型のポケモンだがこの手のポケモンは選出を外した場合に腐りがちになることが一番の問題である。
仮想敵への安定性が最も重要だが如何に汎用性を維持できるかも考慮したい。ここで言う汎用性とは不特定多数に対する対面性能や役割対象の数である。
汎用性を高める(≒役割対象や偽役割対象を広げる)技と役割を安定させる技はスロットの関係上トレードオフになることは避けにくいので控えに任せる相手あるいはベトンで倒す相手を構築で決めておくのが最も重要で最も難解な部分と思う。
要は構築作成は難しいという当たり前の話…
- 使用構築
チョッキどくしゅ型でレヒレやマンダと組ませ使用。
【サンムーンS3使用構築】鋼枠分担マンダサイクル - サラマンスター(ポケモン)