【サンムーンS5使用構築】受け回したいマンダカバロイド
S5お疲れ様でした。
対戦して下さった方々に感謝致します。
- 並び
相も変わらずタイプ補完サイクルのカテゴライズ。
今シーズンはボーマンダ入りに対して強い崩し(リザードンYウルガモス霊獣ボルトロス)に刺さるスカーフウツロイドを試したかったのでそこから組み始めた。
スカーフ持ちのウツロイドがストッパーとなるため他のポケモンが起点回避を気にする必要が薄れ役割範囲を広げるような構成にできること、また崩しに強くなるため安定してサイクルを回しやすくすることで詰ましを狙ったり数的優位を保持しやすいことを期待した。
残りはサイクルを回せるよう数値と耐性を意識して配置し、各々に定数ダメージ系の削りを持たせながら、受け系に対する突破力と速度を落としすぎないような構成を目指した。
このように補完をまとめていった結果が守備寄り、全員がサイクルに参加できること、戦い方に関しても詰ましが主な勝ち筋になったことから受けループほどに寄っているわけではないが受け回しの系統か。
一応の採用決定順はボーマンダ、ウツロイド、カバルドン、サンダー、ナットレイ、カプレヒレ。
- 個別解説
189(148)-171(124)-101(4)-117-102(12)-162(220)
189(148)-181(124)-151(4)-126-112(12)-184(220)
やつあたり/かえんほうしゃ/みがわり/はねやすめ
以前から愛用している技構成のマンダ。
役割としては受けループの他ルカリオジャローダカミツルギに圧力をかけたりミミッキュガルーラを対面や連携で処理すること。
今シーズンは鋼の処理が課題であったため火力は低いといえど炎打点の所持によって立ち回りやすさが天地に感じた。特に身代わりと併せガルドを誤魔化せるのが優秀。
物理には出し負けても威嚇を残して受けやすくしたり、味方が撒いた毒や宿木から身代わり羽で粘ったりといった他のポケモンと併せて運用できれば強力で詰めやすい。
そんな立ち回りがマンダを活かす理想的な動きに近いと感じるので今後も周囲との連携を意識していきたい。
受けループと数回しかマッチングしなかったこと、カバランドにもダメージを稼げて面倒なカグヤに刺さる炎打点を強化できる特殊型にするのも選択肢かもしれないがミミッキュに弱くなるのでとても難しい。
185(4)-x-67-179(252)-151-170(252)
ヘドロばくだん/パワージェム/10まんボルト/ステルスロック
上述の通り相手の崩し枠に対する擬似的な盾。
スカーフを持つのはS↑積みのウルガリザの上をとり遂行を安定させる意味だが単純にゲンガーカプコケコフェローチェ等を抜けるのも非常に大きい。
耐久無振りであっても特殊耐久が高く対象に数回繰り出せるのが強力。
相互補完がいいカバの砂と併せると圧倒的な特殊耐久で安定して繰り出せるようになり相手の襷を潰すこともできる、要するに一つの軸。
毒技はウェーブでも乱数が絡み不安定なため崩しの一助やダメージ上乗せとなる毒を引くチャンスが多いばくだんを選択した。
選択肢はミリ削りが入ったゲッコウガを縛れる10万ボルト。7/16の中乱数のため欲を言えば回しながら削ったり砂ダメを入れてから刺しに行きたい。コケコ+鋼の並びに対する削りや飛Zギャラに対しても有効。
ステルスロックは役割対象に負担を集中させる擬似おいうちとして採用。特に鋼に対して打点を持てないので役割対象+鋼のような並びに選択していくが拘っているためリスクリターンを判断して使用。役割に寄っているため上手く使えれば遂行成功に大きく近づく重要な技。
守備範囲重視のポケモンながら一致技の通りがいい並びに対しては全抜きをゲームプランとして立ち回ることができるのも素晴らしい。
総じてサイクルの隙を減らすスカーフストッパーとして十二分の働きであった。
215(252)-132-187(252)-x-93(4)-67
じしん/こおりのキバ/どくどく/なまける
汎用物理受け兼電気の一貫切り。
リザXメタグロスクチートバンギラスや火力強化のない地面タイプが役割対象。
毒を刺すことで自身から崩しに行ける。接地の鋼を呼ばないため毒の通りがよく使い勝手は抜群。氷の牙は地面無効の身代わりを壊すための技で毒と併せマンダを食い止めるのに必要。
ロイドが砂の恩恵を大きく受けるのが特長。自身の役割過多やDが中途半端な点から対電気として用いるのは怪しいので電気に対してロイドの後投げという動きが安定するのは心強い。カバ対面のメガ前リザ(XY不明)に対してもロイド後投げで多くをケアできるのも優秀。
極々普通の型だが役割が多く様々な要素が味方と噛み合っていることから選出頻度は非常に高く構築の要と言える。
サンダー@たべのこし プレッシャー
197(252)-x-106(4)-146(4)-149(204)-126(44)
ほうでん/どくどく/みがわり/はねやすめ
水鋼や耐久系に強めな電気枠である穏やかサンダー。
身代わり所持ではあるが配分をここまでDに厚くすることで通常の穏やかサンダーの繰り出し範囲を持てる。C128テッカグヤのめざ氷で身代わりが割れない程度の耐久を施せSが高い型とは別ベクトルの嵌め性能がある。
熱風がなくともメジャーな鋼に対しての耐性は保持できていて、むしろ身代わりで厄介な補助技を躱せる分強いという見方もできる。
地面の後投げに対しても毒身代わりの存在で無抵抗になりにくく後続と連携した処理ルートをとれたり、特性と身代わりのシナジーが強力で相手によってPP切らしによる受け切りを狙え非常に強かった。
電気技は麻痺が有効に作用するケースは多かったものの毒を入れたい相手に麻痺が入ってしまうケースやミリ耐えが少々あったため10万と選択のように感じた。
詰ませられる並びが多く十二分な活躍。この活躍も崩しに弱い欠点をロイドがカバーしてるがため。
ナットレイ@バンジのみ てつのトゲ
181(252)-114-167(124)-x-168(132)-22
ジャイロボール/タネマシンガン/はたきおとす/やどりぎのタネ
主にテテフへのクッションである鋼枠。
カバロイドの並びは水に薄くコケコに対しても万全ではない、それを抜いても選出パターンが増えるだけで対応範囲がとても広くなることもあり白羽の矢が立った。またほうし耐性やミミッキュへの誤魔化しも重要な役割。
技構成は基本のジャイロ宿木、叩きは耐久型の残飯輝石ゴツメを落として崩しやすくしたりガルドへの抵抗手段、タネガンは水への打点及び叩きと併せ相手のナットを倒すという感じ。ただステロも削り手段として強力で前述のサンダーと相性良好なため選択肢か。
アイテムは残飯をサンダーに渡したため一致等倍を2耐えする程度の耐久と相性がいい1/2回復系きのみを持たせた。発動機会には恵まれそこそこに機能したがベストかは不明。ただカプ神と戦う機会が多いためH180に調整しカプZできのみを消費できるようにした方がよかった。
このポケモンもスカーフロイドのお陰で隙をカバーできたため自慢の守備力を大いに発揮できた。
175(236)-x-137(12)-116(4)-151(4)-150(252)
配置こそ左上だが最後に入った補完枠。
このポケモンの存在でカバ展開や侮れない崩し性能を持つサザンドラに耐性を得られる。
守備範囲としてメガギャラドスパルシェンバトン系に対してやオニゴーリへの抵抗を任せたかったため臆病氷Z黒い霧の型。後投げし被弾後にZ霧を選択して切り返すことを想定している。
ここまでSが高ければマンムーヒードランに強くミミッキュに対して極端に弱くないという点も副産物に留まらない。
技に関しては採用理由的にムンフォ霧までは確定、波乗りは他のポケモンで打点をとりにくい地面の処理速度を上げたり鋼への最低限の打点として。
挑発の枠が非常に悩ましいが他にはリフレクターが有力だろうか。後投げ時積み→殴られる→リフ→殴られる→Zという切り返し(Zのタイミングを計りやすくする)やSの高さから先手で打ちやすく自身と後続含め負担を減らすという意図。
ただ1Zなのにも関わらず選出すべき相手が限られているポケモンにZを割くのが疑問、Sが高めとはいえZを選択するタイミングがかなり難しいといった怪しさがある。
フィールドが邪魔になることも想定されるため出していく対象は広くはなくその分出す対戦での安定感を高めるような方向性(想定としてはスーパーサブ)であったが、そんな使い方でも非常に高いスペックを感じさせた。
- 選出と立ち回り
基本はサイクルで詰ますというか数的優位を維持していく感じ。
つまり選出で相手に対して見れるポケモンを選んでいくというシンプルなもの。選出パターンとしては全てが存在する。
立ち回りも有利なポケモンを後投げしていくことだがロイドやマンダの一貫も視野に入れたい。
- 課題
構築
天候(バンドリ、カバドリ)
単体
カプテテフ、ギャラドス(飛Z)、ゲッコウガ、ギルガルド、ガブリアス、ゲンガー、マンムー、テッカグヤ、霊獣ボルトロス、メタグロス、ヒードラン、ジバコイル、フェローチェ、ドリュウズ、オニゴーリ、デンジュモク、ポリゴンZ、ニドキング、ニドクイン
弱点が少ない鋼、超広範囲、耐久不足で速度半端ながら攻撃特化のポケモンを苦手とした。
確固たる行動保証がなく各々の技範囲や火力速度不足から隙を見せてしまう相手が存在する場合途端に勝ちにくくなる。
今シーズンは志向で言えば第六世代厨パに代表される対面+崩しのような構築が多いと感じ苦戦したのはそのためかもしれない。
- 結果
本構築を終盤に2ロムで使用した。
TNフェミナ 最高2015/最終1983 472位
結果自体にはそこそこ満足しているが全体としては非常に厳しいシーズンであった。
QRや育成個体を試していたとはいえサブロムの方で自己最低レートの更新や70戦近く1600にたどり着くことができない等終盤に入るまで全く勝つことができず序中盤は苦しんだ。
ただ最終盤(1週間前程度)になり並びが固まった後はそれまでとは一変し好調に、最後の週末に2ロム2000を達成することができた。
序中盤がダメでもなんとか目標を果たせたことから僅かに成長を感じとれ嬉しいところ。
交流して下さっている方々のおかげで勝てない中でもモチベを維持できたことが勝因であるのは疑うべくもなくただただ感謝しかない。
各々の型まで固まったのはシーズン終了2日前であり上述の並びで戦う時間がほとんどとれなかったこと、最終日にサブで挑むも勝つことができずこれ以上進めなかったのは少々残念。
並びが決まった段階から勝て始めたこと及び個々のスペックは十分なため一定以上の強さはあると考えられ、最後に勝てないのは並びよりはただただ自身が弱いので精進したい。
今シーズンはFFの方々のうちまだ戦ったことのなかった方と戦う機会に恵まれて嬉しかった。ただ勝ったときは運がよく負けたときは順当に負けた対戦ばかりでありいい刺激を受けた。
2100を目標に掲げるには実力不足かつ非現実的なので来シーズンも別の並びで2000到達を目指したい。
長々とお読みいただきありがとうございました。
来シーズンはどれくらい潜れるか目処が立っておりませんし、ブログの更新もどれくらいになるか分かりませんがよろしくお願い致します。
- 参考
ワジャイナさんのブログ
【シングル】S17 リザードン入りマンダサイクルfinal 【最終2211】 - ワジャイナぽけもん日記(日記とは言ってない)
サンダーの型と構築の方向性
割りばしさんのブログ
身代わりボーマンダ解説
ウツロイドのステロの意義
(無断リンクのため恐れ入りますが問題があればご連絡下さい。)
拙著
サイクルのHSカプ・レヒレ雑感 - サラマンスター(ポケモン)
【SM版】耐久サンダーあれこれ - サラマンスター(ポケモン)
【サンムーンS3使用構築】鋼枠分担マンダサイクル - サラマンスター(ポケモン)(八つ当たり放射マンダについて)