紫月杯決勝トーナメントレポート
タイトルの通りで僕の各対戦における思考なんかのアレ。
予選の記事を読んでいないという方がいればそちらからお読みいただくとありがたい。
【紫月杯予選使用構築】即席マンダランタカグヤ - サラマンスター(ポケモン)
決勝トーナメントにおけるルールは主催であるくらはんさんのブログを参考に願いたい。
- パートナーズ
ひねりのないマンダスタン。
ある程度扱い慣れていて僕らしい並びであるマンマンレヒレまではすんなり決めた。
4枠目はテテフに強く不足する炎打点を自然に持て型の選択肢が広いテッカグヤ。
5枠目は他のポケモンとの連携がよくマンダを数値受けでき頓死が少ないポリゴン2。
鋼電岩水が薄く崩しに対してもやや遅れをとるため自由枠で補いたい。
後述するが選出には非常に偏りがあったためパートナーズ選択には疑問が残る部分もある。ただ特別な舞台でありポリ2を除き思い入れがあるポケモンで挑んだことに関してはむしろ良かったと思っている。
- 1回戦 vsインコさん
(以降6枠目が自由枠)
雨選出及びクチ軸が目を引き軸単位で択を迫ってくる。
どちらも軸を含めマンダがやや不利をとるため頭を悩ませた。
しかもどちらの軸を選出されるかは全くの択であり事前想定でもそこは腹をくくるしかなかった。
ブライトン視点
この項目では自由枠と抜擢理由、対戦で特に活躍したキーポケモンの詳細、各型の簡単な説明。選出の有無と活躍度によって解説に差があるがご了承願いたい。
インコさんの並びには特殊の通りがそこそこと考えて以下の型を選択していった。
(自由枠)
高火力高特殊耐久かつフィールドでクチートを縛り動きにくくさせられるチョッキカプテテフ。
(キーポケモン)
181(84)-x-101(4)-153(180)-102(12)-163(228)
181(84)-x-151(4)-163(180)-112(12)-185(228)
ジャローダに身代わりでアドをとり、ペリッパークチートにも打点をとれるようにした。
身代わりは雨ターン稼ぎや繰り出しポリに毒を選択するための盾としても有用。
この枠はクチートを焼却処分できかつ自由枠にメガを連れてこれる炎Zも考えていたがジャローダが薄いことや育成が面倒かつ時間的に厳しかったため普通のメガマンダ。
(その他)
どちらが来ても最低限戦えそうな襷フリーズドライマンムー、穏やかレヒレを用意。
テッカグヤはD寄りの残飯守るの基本型、ポリ2は雨やクチートと打ちあえそうなトリルめざ地面。
対戦
vs(以下両者左が先発)
幸いにして選出と型が噛み合って勝つことができたが雨選出(ペリッパー先発)されたら不利な戦いだったはず。
先発有利対面を得たマンダが大活躍して試合を決めた。
マンダの身代わりは有名なため対策されていることも懸念されたが後には引けなかった。
その意味でも実質運勝ちだろう。
- 2回戦 vsアナスタシアさん
コケコランドグロスで好バランスのスタンパ。
タイプ受けに強い上に速く固いメタグロス、素早い上に電気高火力や小技が優秀なコケコもマンダ軸課題といえるポケモンで苦戦が予想された。
ブライトン視点
今回はマンダの刺さりが悪いので出すことを半ば放棄して自由枠に頼ることにした。
(自由枠、キーポケモン)
リザードン@ナイト(X) もうか/かたいツメ
183(236)-105(4)-99(4)-x-107(12)-167(252)
183(236)-151(4)-132(4)-x-107(12)-167(252)
フレアドライブ/かみなりパンチ/おにび/はねやすめ
単体パワーが高めで鋼電に強い上にランドミミを機能不全にさせられる鬼羽リザXを選択。
ランドミミの上を取るためSを伸ばすのは絶対だがこちらの構築に対してグロスが最速をとる理由は少ないのでワンチャンス上を取ることを狙えた。
故にグロスに打点が取れるフレドラ、フィールドの良いとこどりができスイクンを削れる雷パンチで投入。
(その他)
スイクンも要注意なため後投げが安定する臆病レヒレ、グロスミミッキュに抗えるスカーフマンムー。
グロスに抗えそうなHBゴツメカグヤ及びアナライズイカサマポリ2。
対戦
vs
初手からまずい対面でありスカーフ地震やラムを切った上に85%に賭けるプレイングを強要されてしまう。
アナスタシアさんの自由枠(ヒトム)が素晴らしくリザに役割集中してしまったが、なんとか踏ん張り最後もいい乱数を引いた運勝ち。
途中リザとヒトムが対面した際、こちらの構築にポリが存在する故に毒を警戒してレヒレを投げるべきであった。
- 準決勝 vsキーマさん
受け気味にサイクルを回しゲンガーでフィニッシュ、あるいは重い相手をゲンガーで1対1をとり残りを詰めるタイプだろうか?
このようなタイプはパートナーズのルールでは崩しだけを考えるわけにはいかないので非常に御しにくい。
恐れていたのは岩タイプで一貫していたウツロや竜舞バンギ。
ブライトン視点
こちらのマンムーの刺さりも全体的にいいようには見えた。
そのため受け重視ならば自由枠は対マンダも補強できるムドーの可能性もあるとは考えていた。
(自由枠、キーポケモン)
薄めなゲンガーウツロをおいうちでキャッチを狙え他の技枠でも役割を持てそうなバンギラス。
バンギラス@バンジのみ すなおこし
204(228)-192(156)-131(4)-x-129(68)-87(44)
おいうち/じしん/けたぐり/ほえる
ゲンガーをキャッチするおいうち、逃げる身代わりゲンガーを引きずり出すチャンスがあるほえる、通りがよくウツロに刺せる地震まではよかった。
けたぐりはバンギミラーであわよくば刺すことを期待したが役には立たず。
配分は煮詰めきれておらず中途半端。
(その他)
マンダは性格意地の八つ当たり放射身代わり羽の対受けル特化のものを用意した。
その他水技挑発怒り黒い眼差しのレヒレ、竜舞バンキケア兼ねの襷マンムーを用意。
攻撃力が低いカグヤポリはお留守番。
対戦
vs
型や選出が噛み合った上に運にも恵まれて崩すことができた。
キーマさんも特別な型を用意してきたようで詳細が気になるところ。
- 決勝戦 vsあるけみぃさん
ガルーラスタンで崩しに長けるポケモンが揃っている。
特に霊獣ボルトロスはレートでも散々苦しめられてきており非常に恐ろしい。
やはり対面性能を意識して攻め勝つ思考で望みたいと考えた。
ブライトン視点
(自由枠)
上から広く打点を持てる電Z3ウエポン身代わり化身ボルトロス。
化身の理由はレボルトに先手をとるため。
無効タイプがあるZと身代わりは空振りのリスクを軽減できる点で強力であり、この対戦ではガルドが見えていることからも有効活用しやすいと考えていた。
(キーポケモン)
対面処理を目指す関係上初手で出し負けないことが重要。
特に後出しが困難なガルーラとレボルトに出し負けにくい型として以下のマンダを用意した。
197(212)-171(4)-101(4)-x-107(52)-149(220)
197(212)-182(4)-151(4)-x-117(52)-169(220)
おんがえし/じしん/いわなだれ/みがわり
ガルを殴れる恩返し、身代わりと併せガルドに強い地震、ボルトに刺さる雪崩。
耐久に厚く振ることでガルとの打ち合いに強くボルトのアイテム無めざ氷を耐えるため強気の居座りを視野に入れやすい。
他にはガルーラレボルトを上から叩けるスカーフマンムー、マンムーより素早い臆病レヒレ、ガルーラマンムーガルドマリルリと戦えエッジでボルトを牽制できそうな1/2きのみカグヤ、広く浅く打ち合える控えめアナライズポリを選択。
対戦
vs
連れてくるレヒレの個体を間違えたことを選出画面で気付き後悔。臆病の個体ではなく普段レートで使用している図太いのものを連れてきてしまった。
しかし自由枠がクレセであり崩し手段があるレヒレを連れていかないわけにはいかない。
最後の選出はボルトに隙を見せにくい部類かつレートで長期間使用していて多少の思い入れもあるマンムーを選出。
初手の出し勝ちがそのままアドバンテージに繋がったのが大きい。
90%の都合の良い確率を引き続けたのも非常に運がよかった。
マンダの型も火力耐久速度の兼ね合いが上手くいき700族の力を遺憾なく発揮できたのも勝因。
ただクレセの速度がレヒレを上回っていたら逆に大きく不利であったため個体を間違えたのは酷いミスであることに変わりはない。
- 選出内訳
3/4
3/4
4/4
0/4
0/4
2/4
大きく偏りが出たが今回はサイクルを長持ちさせるよりも如何に相手を速く落とすかという対面志向寄りだったため。
ルール上対象を返り討ちにする特有の型が存在する危険を意識し、ならば対面で処理しに行く方が事故が少ないという考えがあった。
ただやはり特別な舞台であり扱いが慣れたポケモンで戦いたく、またその方が負けても悔いがないのではという部分も大きかった。
- 総括
勝因としては予選を含め全ての試合で致命的な外しや被急所追加効果がない強運だったことが大きい。
このような短いスパンでは特に運による偏りが大きいため「最もラッキーなプレイヤーは誰か?」という部分もあり、そのラッキーマンがたまたま僕だったというだけの話。
レートを考えてもアベレージや瞬間最高や最終が僕より高い方も参加者の方々にごまんといらっしゃるわけで実力自体は凡以下であるし、前述の内容の通りそこまで深く考えているわけでもないから実力故の勝利ではないことは明白。
大会の準備期間に関しては枠の決定を含め個体の育成はやや手間であり期間中はそこそこに忙しかったとはいえ非常に充実していた。
結果報告に多くの方々からおめリプやふぁぼをいただき非常に嬉しかった。
決勝戦では内容はともかくあのような痺れる場所で戦うのは僕にとってレートにおける20チャレンジ以上の感覚であり戦えたこと自体がこの上ない喜びであった。
特に今後今回のような檜舞台で戦うことがあるか分からないし経験できるプレイヤーも決して多くはないのでその意味でも幸せである。
僕自身は対戦を長々やっている割りにはレートでの戦績も散々なものである未熟プレイヤーであるが、今回強い方が多く参戦するこの大会で優勝という結果を残せたことで一つ自信を持つことができた。
だが一番の収穫は大会を通して多くの方々と交流するという目的を果たせたこと。
今回の大会をきっかけにこれからもお付き合いいただけたら嬉しく思う。
今一度この大会を通じてお世話になった方々に感謝の意を伝えこの駄文を終わりたい。
Special Thanks
運営のくらはんさん、十六茶さん、でっぱさん(五十音順)
対戦して下さった方々
大会参加者の方々
テテフを貸して下さった割りばしさん
レヒレを貸して下さったはっとりさん
パートナーズの相談に乗って下さった木魚さん
決勝casにお越し下さった方をはじめ応援して下さった方々
長々とお読みいただきありがとうございました。
またレートや大会等で皆様と交流できるときを楽しみにしています。