偽役割
当ブログの単体考察で度々取り上げている役割関係の中で特に偽役割について。
思考の整理のための内容だがほぼ全てのプレイヤーが意識していることだと思う。
役割とはあるポケモンが「後出し」からある相手のポケモンに勝てることを言う。
⇒(後出しから勝てる)
この場合はカプレヒレの役割対象にサザンドラがある状態であり、逆にサザンから見たレヒレは「被役割」という関係にある。
もう一つ重要なのは対面の対象へ勝つことができる偽役割という関係。
この偽役割の広さのことが対面性能と呼ばれているものである。
→(対面で勝てる)
シングルバトルにおいてはこの偽役割の関係がまず第一と考えている。
なぜなら偽役割で負けている側が交代しなければそのポケモンを失うからであり、交代がなければサイクル戦にはならず役割の関係が生きないからである。
役割ついてのうち重要に思うのは以下の点。
- 勝てるのは対面からで繰り出しからは勝てない
上記のリザードン対ギルガルドにおいて、リザの繰り出し際にガルドがゴーストZや岩技を選択していた場合にはリザが倒れるか影打ちで縛られるのは必至であり役割を持つことが不可能である。
逆に言うとガルドに対しリザを半ば無理矢理繰り出した場合でも上述の型や行動でなければ役割は(一度は)保持できている。
- 互いの型や状況で役割関係が覆ることがある
極端な場合だが、上記でガルドが襷を持ちかつ岩技所持の場合にはリザが対面で打ち負けるのでむしろガルドの偽役割にリザがあるという関係になる。
また仮にガルドがステロを踏んだりリザ側の他のポケモンと打ち合って削られたりしてダメージを受け襷を発動できなくなった場合にはリザでガルドを縛れているためリザはガルドへの偽役割を持てる状態になるという感じ。
つまりある条件で偽役割は変わるため勝てる状況を味方と併せて作ることも重要である。
削りの他に状態異常、ランク補正、トリル、追い風、壁、天候、フィールドといったもので偽役割は覆るということ。
互いに役割関係がない(役割及び被役割の関係になく繰り出すことができない)ポケモンが偶発(初手等の同時出し)で対面するケースも実戦ではままあり、この場合もどちらかが偽役割の関係ではある。
このまま打ち合った場合にはどちらかが打ち勝ち場に残るが、疲弊することで他のポケモンへ対する役割や偽役割を失う。このことが間接役割破壊と言われるもので役割集中にも通じるもの。
偶発で偽役割を持てたとしても間接役割破壊によって他のポケモンへの役割及び偽役割を失うとまずい場合は相手の場のポケモンへの役割を持てる味方に引くべきである。
ある対戦の中で自身のポケモンの役割関係を意識し、その中でも重要なポケモンは疲弊させる局面や相手を選ぶ必要があるということ。
単体考察、構築作成、選出、対戦中全てにおいて自分のあるポケモンが相手のあるポケモンのある型に対面で勝てるかどうか(偽役割を所持しているか)という判断が重要なベースになっている。
そのことを念頭においてプレイや考察をしていきたい。